体験記①「Before」

※人生が好転するきっかけをくれた「ドッカーン!」

その「ドッカーン!」が起こる前の、私の状態などについてまとめています。

とにかく育児が辛い、逃げたい!

長女を出産、1人目の育児

大学を卒業してから仕事を転々としていた私は、

妊娠を機に、仕事を退職。

専業主婦となりました。

その後一人目の子供となる長女を出産します。

初めての育児に不安や戸惑いはありましたが、

長女が赤ちゃんの頃は、楽しみながら育児ができていたと思います。

しかし長女が1歳を過ぎ、歩き始めて行動が活発化してからは、

徐々に疲れが出始めました。

育児と仕事の両立ができない

育児が辛くなってきたため、私は逃げるように、

再びパートの仕事を始めます。

しかし不器用な私にとって、仕事と家庭との両立はとても大変でした。

仕事から帰ると疲れ果ててしまい、

育児や家事をするエネルギーがありません。

また子どもは当然、病気やけがをすることがあります。

そのたび仕事や遅刻や欠席をしなければならなくなりますが、

比較的子育てには理解のある職場だったにも関わらず、

私は「まわりに迷惑をかけている」ことがとても苦痛だったのです。

長男を出産、2人目の育児

その後、私は2人目の子どもとなる長男を出産します。

2人の育児と仕事の両立は絶対できないと思った私は、

パートの仕事を退職し、再び専業主婦になります。

きっとどのお母さんも大変な時期なのだと思いますが、

いよいよ私は、本格的に育児がしんどくなり、精神的に追いつめられていきます。

衣食住に関わる最低限のお世話はしていたと思います。

しかし、私はとても無気力で、毎日むなしさを感じながらなんとか生きていました。

子どもに笑いかけることはおろか、本当に冷たく接してしまう日もありました。

どのくらい無気力だったかというと、

「長女の幼稚園の用品にペンで名前を書く」というたったそれだけのことですら

体が重く、自分に発破をかけないとできないような有様だったのです。

辛い!でも誰にも言えなかった

夫の仕事は当時も今も忙しく、平日の育児はワンオペ状態です。

私は夫に助けを求められませんでした。

夫の仕事が忙しいということもありますが、

それ以上に、助けの求め方がわからなかったのです。

何も言わず育児と家事をしていましたが、内心では夫に対して「もっとこっちの状況を察して手伝ってよ!」と一人でイライラしていました。

「大丈夫、私は普通の母親」

今思えば、かなりまいっていて大変な状況だったと思うのですが、

子育て支援センターやママ友の集まり、幼稚園の先生、

そして夫や別居している他の家族の前では、

私は明るく「普通の母親」としてふるまっていました。

当時の私にとっては、

外で「普通の母親」としてふるまえるかどうかが最も大事なことだったため、

「家で子供と一緒にいるときの自分を変えたい」という思いは今まで出てきませんでした。

実際の生活よりも「人からどう見られるか」がとても重要だったのです。

自分はどこかおかしいのではないか?

きっかけは自分のスマホの履歴

そんなある日、たまたま私に、

自分のスマホの閲覧履歴や検索履歴を冷静に見る機会が与えられました。

いつもはまめに削除をしているつもりだったのですが、

私にはスマホの知識があまりないため、完全には削除されていなかったです。

その内容に目を疑いました。

当時の私がスマホで見ていたサイトなどの内容は、

とても人には見せられない、幼稚で、傲慢で、暗くて、卑屈で、自己中心的なものばかりだったのです。

また家では、「疲れた」「母親失格」「消えてしまいたい」などのワードを頻繁に検索し、誰かに励ましや救いを求めていることにも気が付きました。

驚くべきことに、私は自分がそんなサイトを見ているということ自体を

普段は全く意識していませんでした。

(なんと、スマホの履歴を削除すれば、自分の頭の中でも「なかったこと」にできていたのです。)

そして外では、そんな精神状態とは無縁であるかのような、

「明るく優しい、普通のお母さん」の演技をして生活していたのです。

「このままではいけない!」

私がこんなにも子育てから、自分の人生から逃げたがっているということを、

神様がスマホを通して、客観的に教えてくれた瞬間でした。

自分の二面性

私はスマホの履歴を冷静に見る機会があったことをきっかけに、

私は私のなかに「意識して外に見せている、素晴らしい自分」と

「無意識下にいる、素晴らしくない自分」

が共存していることに気が付いてしまいました。

外で見せている自分と、本当の自分はこんなにも違う。

こんな状態で長年生きてきた自分って、一体何なんだろう?

私は「自分がどこかおかしいのではないか?」という仮説を立て、

人生で初めて、自分について調べ、考えてみることにしたのです。

体験記②「ドッカーン!!」に続きます

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